ロマンは運命を指すか

久々日記をつけてみる。

9/8

ツバキ文具店 | 株式会社 幻冬舎

ずっと読むのを後回しにしていた本を読了した。ドラマ見ようと思ってた時間を全部読書に費やしたよ……。笑 本読んで寝て本読んでYouTube見て本読んでた夏休みもどき。儚いな。

書く前から上手く言えない気しかしないんだけど、わたしにとって本はすごく大きい2つのカテゴリに分けることができると思っている。*1ひとつがストーリー(展開)重視で、もうひとつが質感重視の本。大前提としてプロの字書きが書いた作品の中でストーリー展開が重視されていない本なんてない、というのは重々どころではなく承知しているし実感しているけれど、漫画みたいに劇的な展開の本っていうのは少なからずあると思っていて。たとえば半沢直樹みたいにね。そういうのを前者に分類するとすれば、今回読んだツバキ文具店は後者に当たるんじゃないかなあ、と思う。わたしは後者の作品が本当に好きだから、読みながら「至高だ……。」と常々ため息をつきたくなるほどに体感させてもらったのが本当に……本当にいい体験だった。それしか言えないのがもどかしいよ。質感……!となれることのありがたさたるや。こういう淡々としていて、それでいて終盤に向けてしっかり張ってあった伏線も回収しながら、劇的ではないにしてもだんだんと深く叙情的になっていく物語でしか得られないものっていうのが絶対にあるし、美しいな、と思う。その人の叡智の結晶と言ってもいいと思うし、それが文章という視覚情報がゼロのところから生まれるのも本当に……すごいよ。綺麗だし強いししなやかで艶やかで……どれでも当てはまるようでどれも当てはまらないような、わたしにとっては美しさと表現するほかないもの。

鎌倉を舞台にした話だったのだけれど、主人公の鳩子が亡くなった先代*2との記憶に埋め込まれた感情(愛情)を少しずつ、時に紐を解いていくみたいに、時に宝石を掘り当てるみたいに思い出していくストーリーの秀逸さ。と、限りなく素朴で、でも特徴的な言葉で描かれる感情の繊細さ。が、本当に好きだったな。青空のことを「真っ青なシーツを広げたみたいな」と表しているところがあって、本当に痺れた……。あと作中に出てくる手紙がどれも手書きで収録されているのがめちゃくちゃ良いよ;;言葉で表されるエンターテイメントで扱われる言葉というものの良さってなんなんだろう……。

作中に出てくるお店や名所は実在のものだそうで、いつか鎌倉に1週間くらい滞在して全部巡ってみたい……と思った。ていうか1年くらい住んで鳩子と同じ生活がしてみたいなあ。叶うものなら……。実在の中に描くフィクションって実在性が限りなく高まるものだと思うし、すごい技術だなあ、と思った。素敵。

 

9/10

朝……というか昼前の直前、みたいな時間まで寝こけてしまったので、あわてて郵便局に行った。本当はもっと早く起きるつもりだった。寝すぎ。おねえさんにプレゼント送りたくてねー。本当は持っていくつもりでキャリーケースに入れようとして机の上に用意までしてたのに忘れた。草。ねえ!!何やってんの!!って言われた。本当にうけます何やってんの?SABONのスクラブセットみたいなものをあげたんだけど*3ゆうパックの中身書くところに「化粧品」って書いてたら郵便局員さんに「化粧品って何?液体?アルコールは?」と聞かれて、「えっあっ、アルコールは入ってなくて……なんていうか、液体ではない、んですけど、瓶に入ってて……クレンジングみたいな……」って言った。ねえスクラブの説明ムズすぎない?ww何も説明できなかったよ。スクラブって何なの?実質というか実態というか。液体ではないよね。そして伝わらないだろうなって思って言った「クレンジングみたいな……」は案の定伝わらなくて笑った。「液体なのね?」て聞かれたけど液体じゃないって言っても伝わらないし液体って言っとけば丁寧な配送されるやろ!!と思って投げやりになって「そうです!!」と言った。いやまじで説明ムズすぎ。

帰宅してすぐ、午前中外出してた父からお昼ごはんに誘われたのでまた外出。月見バーガー食べたかったけど全然 ぜんーーーーぜん混みまくってて諦めた。笑*4 人が多すぎるよ。

てことで昼食はラーメンに変更。ネギトッピングしたらネギしかないが……?みたいなラーメン出てきて笑った。美味しかった。写真載せようかと思ったけど地域性が高すぎて怖いな。笑

そのあと本屋へ移動して、好きな作家の最新刊発売記念?のペーパーを入手。たまたまその本持っていってたからこの話するけど、わたし人生で初めて自分でハードカバーの本買ったな。装丁がめちゃくちゃ素敵……。初版本なのも嬉しい。キラキラとブルー。好きなものがぎゅっとなってる表紙から始まる、大好きな文章を書く人の小説。良すぎてハードカバーの本集めたいって思ってしまった。軽率に。

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帰る?どうする?って言われたからまだやだー、と答えたら、前々から行きたかったカフェ?喫茶店?に何も言わずして連れて行ってもらえた!嬉しい。ブレンドコーヒーというものを初めて注文したのだけど、案外飲めた。飲めないと思い込んでただけだったな。でも飲めると飲みたいは別だね……。コーヒー飲みたい!ってなる日は来るんだろうか。甘いものと一緒なら飲みたいけど。とかなんとか、父とたくさん話せたのもよかったね。そして父も嬉しそうで笑う。笑

少しだけ読書タイムを設けたのだけど、喫茶店で読書をする良さ!と思ったので、今度ひとりでも行きたいなー。平日の昼間とかに。コメダ行きたい。

 

 9/11

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ソフトクリーム食べた。ホームセンターに連れて行ってもらって、部屋の模様替えの参考になりそうなインテリアを諸々見てきたけど、もう少しこうしたい!っていうのが固まってからまた来たいね。あとこれは新しく入手したちいさきいのち。フェネックの赤ちゃんさん……߹-߹🌼新の概念だよ……߹-߹🌼かわいーーーーー!!!!最高。

 

9/14

1から100を感じ取れる人間になりたいな、と前々から思っていたんだけど、もしかして実態はそうではないのかも、と最近思う。とかいうのも、たらちねジョンさんの同人誌を読ませてもらったのが直接的な要因になっているんだろうね。

あの人の同人誌を読んで思ったこととしては、「これ本当に同じ作品を見た人が描いたものなの?」に尽きてしまう。黒バスの同人誌だったんだけど、わたしだって見ていた作品だったはずなのに、受け取り方も掘り下げ方も段違いで細かくて密度が大きくて、もはや読みながら呆然としてしまった。当時自分は無知な中学生だったというのを差し引いて、たとえばわたしが視聴当時この方と同じ年だったとしても、わたしはこれと同等に深い受け取り方はできないんじゃないか……と、思う。

で、まあ思ったのが、この人も1から100を受け取っているわけではないのかも、ということ。ただ、受け取ったものが1であれ2であれ50であれ80であれ、この人はそこから100に持っていく力があるんじゃないかな。100まで考えられる、想像の翼が及ぶ人。すごいね……。感受性の強さよ、と思うし、同時に思考力の高さよ、と思う。それはどっちが欠けてもダメで、どっちも同じレベルに到達してなきゃいけないうえ、うまい具合に混じり合わなきゃいけないものだと思うから、よりすごいな、と感じる。わたしも1から受け取るものの数値をなるべくでかくできるようになりたいし、でかくないものを受け取ってもそれをでかくできるだけの補完力を持ちたい。いやそれってどうしたらいいんかな……。たらちねジョンさんは海外によく行ってた?住んでた?らしいから、そういうことだろうな、と思ったり。結局は人生経験の豊富さか……。圧倒的に何もかも足りてない。鬱。

 

9/15

チノカテ良すぎます。「飲み掛けの土曜の生活感をテーブルに置いて」……という日本語の綺麗さ……。

あ、散った。それでも綺麗だね

ずっと叶えたかった夢が貴方を縛っていないだろうか?

それを諦めていいと言える勇気が少しでもあったら

本当に欲しかったものも鞄もペンも捨てよう

町へ出よう

ヨルシカ - チノカテ(OFFICIAL VIDEO) - YouTube

*1:本当にあくまで「わたしにとって」。

*2:作中表現。鳩子の祖母のこと。

*3:わたしもこれ欲しいよ。

*4:ドライブスルー2列になっててそんなことあるんだ……と思った。