読書録:2024年4月

・星を編む/凪良ゆう

購入したのは発売時、なので昨年の11月だったのだけど、12月〜3月にかけておしまいの忙しさだったので、読むのがこんなに遅くなった。というか、忙しさ自体が理由というわけではなくて、本自体は読めていたのだけど、この本の前段(というのが正しいかわからないけど)にあたる「汝、星のごとく」を読了したあとかなりのダメージを負い、3日くらい食欲が死んだのを思うと正直立ち向かうのには気合いが必要だった。

で、立ち向かってみて思うことはと言えば、これを読んでやっと汝を読んだわたしは救われたんだなと。最後の最後、暁美と櫂が会話をするシーンで、やっと。本当にやっとすぎる。でも読んでよかった。わたしの中で汝はずっと、「櫂が亡くなってしまった物語」という位置付けになってしまっていて、それだけでなく苦しい部分がたくさんあって、地方に生きる身としてかなりの部分で共感する面もあり、だからこそ逃げられないつらさみたいなものに直面してしまう本だったけど。星を編むを読んでやっと、やっと「どうにかなるのかも」と思えた。かなり希望だな。汝を読み返してからこの本を読んだ方が解像度上がったんでしょうがちょっとその勇気はなかった、な……。今思い出してもキツイもの……。いつか、いつかまあ、2冊続けて読みたくは、ある。じゃないとわたし、春に翔ぶ読んでる時「これ誰のストーリー……???」とか思ってた節があってばかすぎたので……。www色々理解したら死にそうでしたけど。いや菜々さんって明日見さんかい……。

櫂のこと憎めないのは正直暁美と同じなんだろうなって思うし、てかそもそも櫂が愛されるべき人だったんだ、愛される人だったんだって思う。からこそやっぱ汝を読むのは勇気が要りそうだなー。わたし櫂のこと好きでいたいもん、好きだもん、あー思い出すだけできつい。でもどれだけ苦しくても星を編むと波を渡るで少しずつ救ってもらえるんだろうなとは、思うから。いつか、ね。大好きな本だと手放しに言える日が来たら、それはわたしが老いたことを実感する日なんだろうなと思う。次は何を読もうかな。