読書録:2024年2月

・彼女たちの場合は/江國香織

もうまじで時間かかった!!笑 そこかよって感じだけど……まじで時間かかった、1ヶ月くらいかかった、やばい。類を見ないくらい忙しかったのもあるけど……何より文体の問題がでかいと思う。読みづらいなって思った。472ページも読めば慣れてくるけど、でもするする頭に入る文章かって言われたらそうじゃない、引っかかりがたくさんあるし、アメリカを旅行する従姉妹の話だったから、アメリカの景色も浮かばなくて、ほんとに時間かかった。何言ってるかわからなくなること多々。でもなんか、読み切れてよかったなって気持ちは今まで以上にある、し、今まで読んできた中のどのカテゴリにも入らない本だったなって思う。逸佳が働いている時の、「昼間の間延びした時間の中にいるとなんでここにいるのかわからなくなる」みたいな、それ的な部分があるんですけど、ほんとそれがいいなあーーって思った。礼那と逸佳のふたりだったら、わたしは圧倒的に逸佳の感性に近いけど、でも逸佳は17歳なりの尖りを持っててそれが唯一無二だなと思った。し、礼那は逸佳にないものを持ってて、だからこそこいいなあと思った。時間の経過と関係性との相関の話だったのかもなあと、読み終えて思う。旅、出たいけど怖いしここまでできるほど自由にできるお金も時間もないから、羨ましいなあと思ってた。終始。

 

2月はこれにかかりきりだったので……3月はそれでも2冊くらい読みたいですね。