読書録:2024年1月

年末年始は好きなことをして過ごしていた、のは毎年のことなんですが。あっという間すぎてびっくりしますね。あけましておめでとうございます。今回の年越しは見たいコンテンツがまったくなくて、少し悩んだんだけど部屋の掃除を少し念入りにしたこと以外は普段通り過ごしました。普段通りではないことが世の中でたくさん起こっていたのもあって、なんとなく心がザワザワし続けていたので、たぶん特別なことはしたくてもできなかったのかもしれないなと思います。

読書録を真面目につけたいな、と思ったのが2023年の暮れくらいのことで。真面目にと言っても、網羅を目的としたいという意図なので、感想は一言ポツっと言うくらいに留めれば続けられるかなと。2023年は読書にふけっている時間が割と長かったわりに、何を読んで何を思ったのかをひとつも書き留められなかったので、24年はそこのあたり少しでも改善したいなと思うところです。でも、読書が趣味と言えるようになってきたかなと思う。特別好きな作家さんが多いわけではないけれど、本を読んでいる時間そのものが好きだから、このまま続けていきたいな。わたしの中で褪せない趣味であってほしい。

とまあ、前置きが長くなりましたが。以下1月の読書録です。2、3冊で終わるかも。

 

・キラキラ共和国/小川糸

「ツバキ文具店」という本のことをこのブログでも少し触れたことがある気がしますが、その続刊が出ていると教えてもらって読むことにした。続刊が思いのほか「続き」の物語で、ツバキ文具店の内容をわりと忘れてしまっていたわたしには登場人物がわからなくなっていることも多々で少し焦る。笑 でもこの、日常をただ歩いている、みたいな文章がとても好きだ。誰かが好き、誰かが怖い、何かをしたい、したくない、ご飯が美味しい、ひとりじゃ美味しくない、の変化と人生ステージの進行が重なる時を見せてもらっている感覚。かなり良い。相変わらず好き。

 

・椿ノ恋文/小川糸

ツバキ文具店→キラキラ共和国→ときての続刊。変わらず地続きの文章で、変わらないまま変わっていく日常が描かれているから、読んでいて安心する。主題はQPちゃんとの関係の変化と先代の道ならぬ恋文というところだった気がするけど、言いたいことも言えないこともあるのに、言ったことさえ上手く伝わらないのって本当に言葉ってままならないなあと思う中で、手紙というもので保持されたり増幅したりするあたたかさを、手書き文字を通しても感じる本だなと思う。後半、というかほぼ終わりの方でキラキラ共和国に出てきたタカヒコくんが再登場したの良かったなあ。これはわたしが続き物を覚えているうちに読んだからというのもあるけど。笑 きっとまた読みたくなるだろうなと思うよ。手元に持っておきたいからそのうち買おうかな。