呪詛を吐く時の方が流暢なのやめたい

最近の話とか常々思ってること 8割呪詛

 

○ソシャゲの話

自分で掲げたはずのテーマに沿うことをはなから諦めてソシャゲに限らない話をするんだけど、(でも最近ソシャゲのオタクをしてて思ったことなので大意は違ってないことにする。)自分はやっぱり運営を批判的な目で見るのが苦手だなあと思う。そもそもエンタメに対して自分の中で生まれた不満自体がなかなかに苦手で、他者から生まれている不満を見るのはもっと苦手です。良くも悪くも影響を受けやすい人間だから、不満に気づくともうずっとそればっかりになってしまって楽しくなくなる。他者からの不満は鈍感な自分から生まれるよりもっと鋭利でもっと確実な負の感情を纏っているから、そういうのを見てるとどんどん落ち込んできて嫌になっちゃうっていうのが毎度お馴染みのダメなパターン。

盲信っていちばん楽だなと思う。わたしは、ことエンタメを享受するにあたっては特に"裏側"の粗に疎いから、盲信モードに入りやすいしそのことを人生楽しくていいなあと思っているんだけど、やっぱりこれも1回気づくとダメで、もうすごいことになる。急降下具合が。

 

こないだのリアイベの時の生放送が自分の中で大きな波を呼んでいる。まずもって楽曲提供の話題の時に自軍じゃないユニットの発表から先にされたことに驚いて、普通にムカついた。なんで飛ばすのって。もうすぐ箱イベだなーって楽しみにしてた気持ち蔑ろにされたのかと思って、本気で何考えてんの?!って思った。飛ばされるにしてもそこのユニじゃないじゃん、とも思った。わたしは良くない発表は特に、何かにつけていちばん最初にやることが誠意だと思っている。だってごめんねって言うのは最初の方がいいじゃん。終わりよければすべてよしとはよく言ったもので、本当にそういうことだと思うんですよ。ごめんねが最後だと後味もごめんねの味になって、ずっとごめんねが尾を引く。わたしみたいな人間の場合は殊更に。だからごめんねは最初の方がいいと思う。わたしは。

そのあと楽曲提供をお願いしてたボカロPさんが体調不良で曲が間に合いませんって声優さんから発表があって、ごめんなさいって言われて、「それを最初に言えよ!!!!」って思った。声優さんに言わすなよ!とも思ったし。直前まで裏方代表とも言えるプロデューサーが出てたのに、どうして出演者にそんなことさせちゃうんだろう……ってこれは今も思ってる。

そこからすっごいテンション下がっちゃって、なんか色々どうでもよくなっちゃったんだけど、それは衝撃のおっきな発表をされたことでびっくりしたのもあるし、やっぱりすっごくすっごくかなしいっていう気持ちもあったんだと思う。曲が間に合わないのってかなしい。一時的にでもうちのユニだけ1曲足りない期間ができてしまうのがかなしい。曲でイベストを補完するっていういちばん楽しみにしてることができないのがかなしい。新しく依頼した方の曲の完成が約8ヶ月後になってしまいますっていう発表の、「遠い未来感」がかなしい。いつもできていることができないのが、かなしい。本当にとってもかなしい。

かなしいって瞬発的に怒りに似てしまうなと思う。いつも取り違えてしまう。気をつけたいと思ってはいるのに、今回も少なからず取り違えている部分はある。

でも、生放送でだけその発表をして、宣伝のメインを担っている公式Twitterでは発表がないのは、あまりにも誠意がないと思っちゃうもんじゃないのか。運営はうちのユニには興味がないのかなって、思っても仕方ないんじゃないのか。これはかなしみでもないしやるせなさでもない。どうしてそんな不誠実なことをするんだという明確な不満だと思う。不得手でもいい、時に不遜になってしまうのもかまわない、でも不誠実ではあってほしくない。説明責任っていうものが現代どこにでもつきまとっていて、そういう時代じゃなくても言葉で説明をすることは安心を呼ぶ行為だから、ただただきちんとした文面を出してほしい。できるなら今すぐに。

ちゃんと人を想える運営さんだなと感じるからこそ説明っていうものに対しての意識が時々薄いことにどうしようもなくかなしくなるよ……。"裏側"の人間はどれだけちゃんとしてるかが勝負だと思うから、本当に頑張ってほしい〜……。盲信したい……。

 

〇「性」が好きでいて苦手

たとえば男の子が男の子として生きているのを見るのが好き。わたしは二次創作というよりはいわゆる(そもそもいわゆるってなんだろう……)BLが好きで、二次創作のボーイズがラブしているところを見るのが好きなオタクの発言を時折目にしては思うのだけど、わたしは別に受けにHLで言うところの女の子の役を担ってほしいなんてことを思っているわけではない。ていうかHLにおいても、女の子だからこうとか、男の子だからこうとか、その「ジェンダー」が持っている特性って無いに等しいというか、そんなのは全部「その人の個性」として捉えられてしまうだけのものなので、括りを大きくして、主語を大きくして、過大な話にしちゃわなくてもいいのにな、と思う。カテゴリ分けは無粋で、でもたのしいことなのは知ってるから、うーんって思っているだけに留めてはいるけど。女体化とかね。読むしごくたまに書いたりもするけど、そもそも男の子がかっこよくて女の子がかわいいというのを固定概念化してしまわなくてもいいじゃん、と思うし、にょたってそのキャラのどの部分見て惹かれてるのか……わからん……。にょたばっかり二次創作してる人は公式から何を得ているの?もう何もかもわからん。かっこいい女の子もかわいい男の子もいていいじゃん!そういう子たちがかわいくなったりかっこよくなったり、時に情けなかったりしょうもなかったりするのがいいな〜と思うタイプ。わたしは。受け入れられないというより相容れない。かわいいもかっこいいも性別を分けるための言葉じゃないし、性別によって使いどころが違う言葉でもない。個々人のやつなんじゃないのかな。

さて、BLというものをエンタメに昇華しているのがずばり商業BLと呼ばれるジャンルそのものなのだけど、当たり前にエッチなシーンがある。わたしは主に漫画を買い漁って読み散らかしているのだけど、それはもう、十中八九ある。漫画だけじゃない。小説にもある。(そこに課金したことはないので)見たことはないけど、お金を払えばアニメーションでもエッチなシーンを見ることになる。もうねー、エッチなことするジャンルなんですよ、商業BLっていうのは。健全BLももちろんあるんですけど、主流は全年齢という言葉なんて全部嘘!みたいなやつ。わたしはそれをわかってて買ってるし、それを楽しむ気で買ってるところももちろんある。まあなんかこれ、自分で明言してしまうのめっちゃ恥ずかしいけど、つまりは「性的コンテンツ」が好きだからこそそういうことになっているのだと思う。だって嫌悪感があったら買わないし読まない。好きとか言わない。ところがどっこい、二次創作、こと自ジャンルにおいては性的表現が含まれる作品が死ぬほど苦手。頭おかしくなる。これはたとえば今の界隈に来る前、ジャニーズのオタクをしている時もそうで、アイドルを性的な目で見ることが行き過ぎてしまうということがめちゃくちゃ苦手だった。付き合ってほしいとか、結婚したいとか、それに付随した妄想とか、そういうのを見かけるのは全然なんとも思わない。それはその人の性の部分ではなくて主に人柄について言及していることの方が多いから。でもなんかもっと踏み込んだ、いわゆるR18的な発言や二次創作は狂おしいほど苦手だ。言ってみれば神を穢されている気分に近いのかもしれない。

自分を正当化するわけじゃないけど、そういう目的をもって生み出されている、つまり「性的コンテンツ」として生まれてきた作品に対して性的な視線を向けるのは当然のことだと思う。だってそうされるためにこの世に産み落とされたもので、歯磨き粉を歯磨きに使うのは当然のことじゃん。いや別に商業BLを何に使ってるつもりもないけど。笑 エンタメとして体内に飲み込んでいるだけなんだけど、でもそれを受けて感想や所感という形でわたしは性に踏み込んだ発言をしてもたぶん許されるんじゃないかなと思う。そういう狙いをもって作られたものだから。まあ自分で自分を許したいだけかもしれないけど、だけど確実に、二次創作の版権元っていうか、元のコンテンツって、往々にして性的な意図はないことが多いと感じる。少なくとも自ジャンルはそうだと思う。性的に受け取られることを狙って作ってるコンテンツじゃないと思う。

そんなことを言い始めたらね、二次創作って全部罪なんですよ。だってキャラとキャラが恋愛するために作られたコンテンツじゃないから。罪罪罪。罪に罪の上塗りをするかどうかっていう本当それだけの話で、常々思っているけど、わたしだって罪人なんです。その自覚はでっかく心の中にあって、本当慎ましく生きろよ、俺って。思ってる。し、わかってるんですよ、キャラ同士が付き合ってないことくらい。ていうか付き合ってたらめっちゃ解釈違いなんですよ。常に自分と戦ってるんですよ。自分と戦ってまでするようなこと?って聞かれたら間違いなく否だけどそれは今の論点と大いにズレちゃうからまた今度ね。話戻すけど、でもさ、なんか、非性的コンテンツから、性的コンテンツを生み出すのって、もうなんかめっちゃ「罪」じゃない?!感覚としておかしいのかもしれないけど、1を許せて10を許すなってか?って思われるかもしれないけど、でもさ、1と10は絶対的に違うじゃないですか。0か1かの次元で話をすれば1も10も一緒だけど、1になってしまったっていうその前提をもってすると、1と10は違うんですよ。少なくともわたしの中では。もちろん自分の中で違うからって10をぽんぽこ生み出す人を許すなって全員に強いるのなんておかしいのはわかってるし、そもそもそんなことはできない。でもなんか、やるせなくなっちゃうんだよ。性的コンテンツが至高みたいに言われると、性的コンテンツとして売り出されているものを好んでいる者でもあるからこそ、非性的コンテンツにだってそこにしかない良さがいっぱいいっぱいあるじゃん!ってもう泣きそうになるんだよ。わかるよ性的コンテンツが魅力的なのは。でもそればっかりになっちゃったら違うじゃんって。非性的コンテンツとして生まれてきたものを、非性的コンテンツとして愛せないんだったら、もうそれなんのために好きになったのって思うんだよ。自分の好きなようにキャラクターカスタマイズしたいなら、そんなのは自分のなかでキャラクターを作って一次創作したらいいじゃんって思うんだよ……。ましてやわたしが今いるジャンルの登場人物はみんな(バチャシンは除くけど)高校生で、そんな「子供」に対して性的な気持ちをぶつけるのは、それが架空の人物でも、実在する人物でも、憚って然るべきじゃないのって、わたし思うんだよ……。もう1回言うけど、これに関しては罪人が罪人に向けて涙を流している本当に滑稽な図です。わたしも罪人なのよ。

だからって言うか、もうこれ本当にめちゃくちゃなわがままなんだけど、こないだのリアイベで採用発表があったプレパスメンズ衣装の腹出しに対してのオタクの反応が、もうかなしくなるくらい無理。公式も性的に捉えやすいような衣装を採用しないでほしくて泣く。でもデザインした人も採用担当も悪くなくてこれは本当にわたしの問題すぎる。でも出演者が「えっちじゃん」って言うような、言えてしまうような衣装採用しないでよ!高校生にそんな言葉かけたくないよ!そして高校生にそんな妄想をぶつけるような人間をあぶりだし的に見つけたくなんてないよ……。でもでも星人。

場面によって性が好きだったり苦手だったりするのは本当ある意味で矛盾した気持ちなのかもしれない。これはマジでうつ病になってしまう話だからうまい具合に自衛していかなきゃいけないなって思った。

 

〇歌ってみたがだいすき!

最近肉チョモ好きでさ。今世紀最大にGeroさんとめいちゃん見てる。この状況めっちゃウケますね。こないだコメントでめいちゃんのこと「ちゃめ」って呼んでるオタクがいてもうもうもうめっちゃ最高になった!!!!笑 キモさをスパイスにかわいさとオタクレベルの深刻さが見えててもうめっちゃ好き。わたしもちゃめって呼ぼうかなって思うくらい。でも心底めいちゃんのことが好きそうな、それこそYouTubeでコメントまで残してしまうほどにめいちゃんを好きなあの子が呼ぶからかわいいんだろうな。わたしがやったらキモさ100億パーセントになっちゃうんだろうなー。

それ繋がりっていうか、どっちかっていうと肉チョモ見てるのがうたみた繋がりみたいなところあるんだけど、まあ卵が先でも鶏が先でもどっちでもよくて、やっぱりわたし歌ってみたっていう文化が好きだなあって思ったよっていう。2個前くらいの記事、黛の話をする時に歌ってみたの話もしたんだけど、なんか解釈としてはあの通りで。やっぱりさ、歌い手っていう言葉、それは歌手じゃなくて、タレントじゃなくて、歌い手ってものでしかないと思う。歌い手って歌い手でしか在ることができないんじゃないかと思う。ていうかそういてほしい。もっと大きく括ればミュージシャンっていうものなんだろうし、まあちょっといい言葉が思い浮かばないけど、「音楽をやる人」なんだろうね。でもわたしは歌い手って肩書きが好きだな。それはわたしがだいすきでだいすきでだいすきな人が、歌い手っていうその看板をずっとずっと下ろさないでいてくれてるのも影響してるのかもしれない。

歌い手は歌ってみたをやることで初めてその存在を許されるものなんですよ。歌ってみたって、正解がなくて、まあそもそも歌ってもの自体に正解なんてないと思うんだけど、ボーカロイドに歌わせているわけではない曲、たとえばJ-POPは少なからず原曲を歌う人が存在して、それを正解と呼ぶのがいちばん反感買わないと思う。本家へのリスペクトっていう、ね、それはボカロ曲でもあるけど、なんとなく別の話感がある。このニュアンス言葉にするの難しい……。要は歌ってみたって、根本的なオリジナリティを持てないものだと思うんです。オリジナリティでアイデンティティを獲得するなら曲作った方がいいでしょ。それはひどく難易度の高いことではあるけど、でもわざわざ人が作った曲歌わなくたっていい。だけど、歌ってみたはそれと同時に、ある程度のオリジナリティを歌ってみたをやったその人間が持つこと、曲に新たなオリジナリティを持たせることができる文化だと思う。縛られた中でどこまで効果的かつ情熱的に「自分」を魅せられるかっていう勝負で、それは単なる歌唱力の有無だけではかれることではないんじゃないかなあ。他者との勝負、比較されるものでもあるし、自己ベストを出せるかっていう勝負でもある。え、陸上とか水泳みたいなことなのかな?(知らないよ)そのさー、置かれた場所で咲きなさい的な、そういう精神性が好きなんだよなーって思う。わたしなんか、縛りとか枷とかあるなかでそれがない人より強く輝けるっていうの、好きだからさー。。。少年漫画が好きだって話だと思うんですよ、これは。それってやっぱ、ブイチューバーがやる歌ってみたとは全然違うものじゃん。だってブイチューバーってこの世に生まれ落ちたその瞬間からその人間で在ることが正解なわけだから。ストーリーの付加を、付加価値をあげるために言ってみれば歌ってみたを、歌を「利用」してるわけですよ。だって歌わなくてもちゃんとその人間としての自我を持てるのに。(持たなきゃいけないっていう話ではあるかもしれませんけど。)だから別に、そういう歌ってみたはそこまで興味ないなーって思う。あとブイチューバーの歌ってみたのコメント欄でオタクがお気持ち表明してたり妄想してたり勝手な考察してたりするのがもう死ぬほど苦手で本気で投身自殺考えるレベルだから苦手です。笑笑

そういう側面を持ってる歌ってみたで輝く人間って、わたしやその他のファンの神になり得るわけですよ。(ある意味でっていう枕詞がつく場合もある。)神様なんですけど、でも絶対的に「こっち側」の人間でもあるんですよ。やっぱりネットで活躍するような人間って、どこかしら絶対アングラなところとか、根暗い部分を持ってて、そういうのってさ、現実舞台で活躍する人には求められないじゃないですか。(それは本当の意味で舞台を踏んで活躍している人の完全な良さでもあるし、わたしはそれがめちゃくちゃ好きだけど。)まあね、アングラなところ持ってない人間は基本漫画の中にしかいなくて、それを上手く隠せるか、というか上手にそれと付き合って生きていけるかっていう話ではあるんですけど。でもその話をすると、歌い手っていうのは、ほぼ確定的に、そういうものと上手に付き合っていけない人が多いと思う。生きにくそうだなって思う。その不自由さがきっとこわいくらいの自己顕示欲に繋がっているからこそ歌ってみたをやるんだと思うけど……、なんだろ、安心する。人間なんだなって安心するっていうより、生きにくい人ってわたし以外にもちゃんといて、ここに生きてるんだなって。歌ってみたをやる人って、全員じゃないけど、往々にしてものすごくアンバランスなんだと思うんだよー。なんかこれあきなくんのこと言ってる感がすごいけど。笑 あきなくんってどこまで他人に認められてもずっとずっと自己肯定感低いままなんだよねえたぶん。絶対よくわかんない鬱に殴られてる夜があると思う。そういうあきなくんがやる歌ってみたってものは、あきなくんのストーリーなんて付加しなくたってめちゃくちゃ輝いてて、あきなくんはその瞬間だけきっと安堵できる。(でもたぶんその瞬間にいられない、そう在ることができない時間の方が当たり前に多くてそういうときにバカ病んでるんだと思うけど。笑 メンヘラだね〜💘)そういうあきなくんは頼りなくて情けなくて、だからこそめっちゃかっこいい歌ってみたができる!とわたしは思う!あきなくんが歌を好きでいてくれて嬉しい!もっともっと歌ってみたをしてほしいな!なんか最後あきなくんの話になっちゃったね。

 

HiHi Jetsのオタクをやりたい気持ちはわたしだってヤマヤマヤマだよ

でもだって会えないんだもん。。。わたしさすがに失職の危機に瀕してまで会いに行けないよ。コロナが悪いコロナが悪いコロナが悪い。でも都会の人はディズニーランドに行けて、USJに行けて、コンサートに行けて、旅行に行けて、遊びに行けて、もうよくわかんない……になる。わたしはどこにも行けないままもうすぐ2年だよ。かなしくなるよ。かなしくなっていやになっちゃうよ。涼さんのこと好きでいたって会えないじゃんって思ってしまう自分を、コンサートに参加しているオタクを嫌悪してしまう自分を、死ぬほど嫌いになるのはいやだよ。でも好きでいたいよ……。ジャニーズ好きでいても地方でコンサートに行けなくておうちで丸まってるだけなんて楽しくないって思っちゃうよー!!マジでムカつくみんな滅びろ!!

 

〇そういえばだかいちを1巻から読み返してたらだんだん人生の話になってることに気づいた

友達から借りてだかいちを読んだのが半年くらい前の話なんだけど、8巻がこないだ出たので買って読んでみたらなんか忘れてしまってる!ってなった。これはヤバいと思って(←なんで?)もう1回読まなきゃ!!ってレンタルしてきてとりあえず1巻から4巻まで読みました。いやはや、いい作品だよな〜。8巻を読んでから改めて読み返すと、やっぱりもともと読み切りのつもりだったっていうのはあるかもだけど、最初って今より随分軽い雰囲気で話が進んでいてこれはこれで商業BLの良さだよなあって。1巻とか別にちゅんたがヤバいのには変わりないけどでもなんとなく雰囲気として軽さがあるのがすごくいい。どことなくコメディ調だからかな。この後起こることを何もかも知らない高人さんも良い〜。3巻とか地味に重くて好き。笑 ちゅんたってヤベーやつなんだけど、でもその危うさすら魅力として体内外に取り込んでしまう果てしなさがあって……。高人さんの気持ちもちゅんたの気持ちもわかるんだよ俺は……。(第3勢力?)読んでる最中で、半年前に1巻を読んで「え?!なにこれ思ってたより好きなんだが?!」って思ったのと同じようなこと思った。やっぱりさー、売れてるものってちょっと敬遠しちゃいません?笑 天邪鬼良くないんだけどさ。笑 流行ってるものってなんとなく取り入れたくないなって思っちゃうのを制御できなくて、その界隈において覇権になる作品はなんとなく避けて通ってきてたんだけど、なんか大好きな商業BLにおいてもそんなつまんねーこと言うのか?!って思うようになったのはこの作品に出会えたからだろうなと思う。当たり前なんだけど売れてるものって「良さがある」から売れてるんですよ。形はどうあれ内容が世間受けしたから売れてる。良いもんは売れるんですよ良いもんだからって理由だけで売れるわけでもないかもだけど。まあ何が言いたいかってだかいちさいこー!って話なんだけど。

「人を好きになること」が「好きな人と一緒に生きること」に変わっていくまでの過程っていうか、そういうのを感じたんですよね。1巻から改めて読み返して。人を好きになることって、重いことではないから。素敵なことだしきらきらしてるし逆にどろついていたりもするけど、でもそれって何かの枷になったり邪魔になったりするようなことじゃないじゃん。基本的にはね。そして好きに「なる」ってことは、ある種受動的な話で、出会いや偶然や、何かしらで降って湧いてきたようなきっかけが生む事象だったりするわけですよ。でも動詞が「生きる」になると、それって能動的な話に変わって、好きな人と生きることって、その人ばっかりじゃなくなるってことだと思う。「その人と一緒にいる自分」に目を向けなきゃいけなくなって、なんかわたしとかは本当そういうの最高に面倒くさいなって思うんだけど、創作として摂取する分にはいいなあ素敵だなあって思えるから楽チンだね〜……。それでも一緒にいたいって、もうそんなの好きでなきゃ無理なんですよ。一緒じゃなくたって生きていられたふたつの生命体が、一緒じゃないと生命を保てないとすら思うようになるって、マジでヤベーことじゃん。好きって本当厄介で面倒で、だからこそ通じあった時やゆるされた時、めちゃくちゃ嬉しくて「生きる意味」になれるんだなーって。

わたしだかいちの「弱くなった でもそれはきっとこの温もりと生きていくための弱さだ」っていう、6巻だったか……ちょっと明確に覚えてないからそのうち追記するんだけど、(*ちゃんと6巻だった!記憶力!2021/10/9追記)この高人さんのモノローグが好きで好きで、理性を壊すほどの激しさはないのに明確に感情の水の流れを変えられてしまうような好きって気持ちがあるんですよね。なんかさ、蛇口の半分を指で塞ぐとビューーーって水流が激しくなるじゃないですか。あんな感じの気持ちになるんですよね。好きの濁流。形を変えるものじゃないけど、流れを変えられるような気持ち。好きすぎて狂いそうなわけじゃない、でも確実に追い込まれてるような……いやまあこの説明はわりとどうでもよくて。笑 生きるってことなんだよね、結局。商業BLって単巻完結のものが多いから、その中で掘り下げられる範囲って決まってて、範囲内でできることも大抵決まってる。だからちょっと無理な展開になったり、ちょっとコメディ調にしておいて流れの持っていき方制御したりしてると思うんだけど、シリーズで話を進めていくってなった時に、やっぱりどんなに足掻いても2人の人間の間にある感情を題材にしてるから、一緒に生きるって話になってくる。好きが共存につながるかって言われると商業BLの中ではほぼ百発百中でつながるわけだけどさ。笑(最終的に、みたいなのも含めてね。)弱くなったことを否定しない、その弱さを認めてちゃんとその感情も生きられるようにしてやるっていう高人さんの根本的な強さ。強さを感じるよわたしは……。泣く。桜木梯子先生の言葉選びが大好きだなあと思う。わかりやすくて、でも肘をぶつけた時のびーーーんって感じのしびれのようなものが残って、痛くて、でも熱を持つ、みたいな。いや例えが悪すぎるんだけど!!笑 高人さんはやっぱりちゅんたを愛する度量が全然違うんだよなあ。でもでもでも、ちゅんたと生きるようになって、ちゅんたの心根にちょっとずつちょっとずつ似ていくような、もうそういうところがたまらなくかわいくて、愛だなって(T_T)あーなんか何話してるかわかんなくなってきただかいちめっちゃ好きだ……。

 

話したいことってまだあったはずなんだけど全部忘れちゃったからやっぱり日記書くかもしれない。