7/15-16

 

美容院に行く前、家を出て空を見たら、もう夏で、聞こえてくる音も、感じる温度も、見渡す景色も、全部なんか、どこまでも夏で、少し驚いた。それで、今日のここまでをちょっと思い出した。三度寝の結果八時半に起きて、ノリで買ってきたらしいマンゴーを食べて、昨晩3巻まで読んだ漫画の続きを読んで、好きすぎてしっかり泣いて、ご飯を食べて、美容院に行くためにメイクをした。で、外に出たら、夏。びっくりする。

何かしないともったいないような気がする夏という期間を、無為に、無駄に、だらだらと延長線で、毎日消費している。いつも通りだなーって思った。これがわたしにとっての毎年の夏という季節。むしろ、比較的出かける予定が立っているだけ、健全にも思えるけど、蓋を開ければなんてことない、家で過ごすだけの夏。

そう思うと、去年の夏は、やっぱりとても色んなことをしていたなと思う。ひまわりを見て、花火を見て、映画を見て、文章を書いてiPadを買ってAirPodsをもらって。薄暗い爽やかな原動力をずっともらっていた。

4月も5月も6月も、思い出すことはあっても、配信を見返したり切り抜きを見たりなんて思いもしなかったくせに、7月になるにつれて少しずつ心臓の真横のあたりがざわめいて不安定になって、救いを求めるみたいにまゆずみのあれこれを摂取し始めた。

まゆずみが何気なく放っていた、十把一絡げ、という言葉が耳に残っている。聞けばわかるけど言いはしない言葉。まゆずみはそういうのをよくわたしにくれていたなと、ぼんやり思い出した。

懐かしいとか思いたくないけど、なんか、すごい、そういうのが好きだったなって、やっぱり思うよ。